仏壇に置いてある線香立て(香炉)について
線香立て(香炉)とは名前の通りお線香を立てて燃やすための仏具の一つです。
形や素材など様々なものがありますが、大きく分けると立てるものと寝かせるものの2種類に分かれます。
特に浄土真宗ではお線香は立てずに横に寝かせてお供えします。
寝かせる理由としてお線香が発明される前は常香盤(じょうこうばん)という香炉を使用しており、中の灰に細長い溝を作ります。
その中に抹香(まっこう)(お焼香の際に使用するお香)を入れ火を付けると長時間燃えるように工夫されており、その作法を模しているためと言われています。
最近ではご自宅や墓所でお線香をお供えする際は、火災防止や消えにくいという理由で宗派問わず寝かせることもあります。